保護猫の多くはこれまで屋外で生きていた子が多く、突然保護されてから屋内だけの生活になるとストレスを感じてしまうことも多いです。特に外が好きな子は、これまでのように外を自由に走り、風を感じ、虫の声を聞いたりしたい欲求が残り、家の中でも徘徊したり鳴いたり、ストレス行動をとる場合があります。そんな子には毎日のように外に散歩に連れて行かねばなりません。
飼い主さんにとって猫を毎日散歩に連れてゆくことは、大変なことです。犬を飼ったわけでもないのにと、後悔する可能性もあります。ところが、そうした外で過ごすことに慣れている猫は音のない部屋で四六時中過ごさない限り、外の自然の気配で反応します。外が好きな保護猫は室内で生活をする様になっても、毎日外に連れて行ってあげる方が猫の幸福度が上がります。出来るだけ縄張りの庭で知らない人間がいない環境下が好ましく、猫が警戒しそうな環境はかえってストレスになります。 飼い主さんには面倒な猫の散歩ですが、外に放してしまうと交通事故などの危険もあります。隔離された庭であれば、一時的に放しても大丈夫です。こうして猫にも生きがいや心地よい時間を尊重してあげる必要があります。 猫も人間と同じように楽しみや気分展開も必要なのです！